加茂水族館のクラゲ大水槽の裏側を見る
バックヤードツアーは冬季限定!

たくさんのクラゲが見られる! ということ知られる鶴岡市立加茂水族館。2012年にはクラゲの展示数30種類とギネスブック認定の世界一のクラゲ水族館になりました。現在では約50種類もの世界のクラゲが展示されています。今回は、そんなクラゲの展示室や大水槽の裏側を見ることのできる冬季限定のバックヤードツアーを紹介します!

加茂水族館は冬に行くのがオススメ

加茂水族館は庄内空港から車で約20分。湯野浜温泉に近く、古くから天然の良港として知られた鶴岡市加茂地区にあります。加茂の港は江戸時代には北前船の中継港として栄えたそうですが、現在は漁業中心の港となっています。

そんな加茂地区の荒崎灯台の近く、海岸沿いに建つ加茂水族館。クラゲの水族館として、して、テレビや雑誌だけでなく、今や世界的にも有名な存在です。

クラゲの展示種類数としては世界一! 大きいものや小さいもの、光るもの、毒を持ったもの、赤・黄色・黒、赤ちゃんなど、いろいろなクラゲが見学可能。しかも、クラゲドリームシアターの直径5メートルの大水槽はインスタ映え間違いなしのフォトジェニックスポットです。

実は加茂水族館は、一時は来場者数が落ち込んで閉館が噂されるほどの状態でした。それが、クラゲを展示することによりV字回復に。2014年のリニューアルオープン以降は、年間55万人を超える来場者数を誇る大人気の水族館になっています。

それだけにGWや夏の行楽シーズンになると、早い時間から入館待ちの人で長蛇の列ができていることも。駐車場へ車を入れるのにも一苦労です。

そこで、クラゲを間近でじっくり見たい、ゆっくり水槽を鑑賞したいという人は、冬に行くのがオススメ。夏のピーク時と冬の平日とでは、来場者数が10倍違うそうです。

さらに加茂水族館には、冬にしか楽しめないものがあるのです。

冬季限定のバックヤードツアーに参加しよう!

12月から3月中旬は、人気のアシカショーやウミネコの餌付けなどが休止になりますが、その代わりに開催されるのがバックヤードツアーです。

バックヤードツアーでは、飼育員さんが詳しい説明をしながら、普段は入ることのできないクラゲの展示室や大水槽の裏側を案内してくれるのです。まさにスペシャルな体験ですね!

ツアーの開催は1日4回(開催時間はホームページで確認を)。所要時間は約20分。予約制ではなく、参加は当日受付での申し込みが必要で、定員は10名。先着順です!

ツアー開始時間の5分前になったら、ウミガメのいる水槽前の指定の集合場所で待機。バックヤードは狭いので、大きな荷物などは無料のコインロッカーに預けておきますが、カメラは忘れずに。なんと、バックヤードツアーはすべて写真撮影OKなのです。

集合場所で飼育員さんに注意点などの説明を受けてから、いざバックヤードツアーに出発! 見学通路に面した秘密のドアから、いよいよ水族館の裏側へ。ドキドキしてテンションが上がります!

まずはクラゲの繁殖室。さまざまな装置や水槽が並べられていて、ここではミズクラゲの成長周期の説明が。受精卵からプラヌラ、ポリプ、ストロビラ、エフィラ、メテフィラ、成体へと変化していく様を、図解を見せながら分かりやすいように説明してくれます。もちろん、実物を見ることも。

次に進むと、クラゲ展示室の水槽を上から覗くことができます。
水槽の上下には温度の違う海水が通った3本のパイプが通っていて、それぞれのコックの開閉具合で水温を調節しているのだとか。

各水槽の上には水温や塩分濃度、注意点などが手書きされたボードもあり、これによって各クラゲの飼育情報が共有されています。
世界中のクラゲが集まった水族館だけに、飼育環境の作り方は水温も塩分濃度も餌もさまざま。その知識の蓄積が大切だということを実感しました。

最後は、この水族館の目玉、クラゲ大水槽「クラゲドリームシアター」の真上へ! この水槽、丸いと思っていたら、実は八角形だったんです。

飼育員さんからは、ここで給餌の仕方や道具、掃除用具などの説明がありました。また、大水槽を幻想的に照らすライトを見ることも。普段は見られない裏側の世界を覗くと、いろいろな仕組みや仕掛けがよくわかります。

冬にこの水族館へ訪れる機会を得たら、ぜひバックヤードツアーに参加してみてください。

冬の魅力は他にもいっぱい!

冬の魅力は、バックヤードツアーだけではありません。クラゲ大水槽のライトアップが七色になったり、時期によりクリスマスツリーが大水槽の前に飾られ、ほっこりできるこたつが置かれたりなど、冬ならではの魅力も盛りだくさん。

何より、混雑することが少ない冬は、じっくりクラゲを見ることができます。大水槽を間近に覗けば、自然繁殖したミズクラゲの赤ちゃんを発見することもできそうです。

さらに、他の人が写り込まずに大水槽の前で自撮り撮影できる瞬間も。人気のフォトジェニックスポットを独り占めできるなんて、滅多にありません。
レストランの名物、クラゲラーメンやクラゲアイスなども、ゆったり楽しめます。

3月中旬になるとアシカショーが再開され、バックヤードツアーは12月までお休みになります。

加茂水族館ではクラゲ大水槽前を会場にしたコンサートや水族館の宿泊体験など、季節によって、多彩なイベントが催されています。水族館のホームページは要チェック。その時にしか楽しめないイベントが開催されているかもしれません。

<データ>
【住所】山形県鶴岡市今泉字大久保657-1 map
【電話】0235-33-3036
【交通】JR羽越本線鶴岡駅より庄内交通バス湯野浜温泉行き(加茂経由)で約30分(760円)、加茂水族館下車徒歩1分。
車 日本海東北自動車道鶴岡ICより約15分 庄内空港より約20分
【営業時間】9時〜17時(夏休み9時~17時30分)※最終入館は閉館の30分前
【入館料】(基本料金)大人1000円、小学・中学生500円、幼児無料
【定休日】 無休(メンテナンス休館有)
【駐車場】第1駐車場(水族館前駐車場)約500台/無料 ※満車時は他の駐車場へ係員が誘導
【公式HP】https://kamo-kurage.jp/

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