庄内でお餅を食べる時、お団子を買った時、売られているきな粉を見つけた時、そのきなこは⻘く、普段多くの地域で食べられるであろう黄色いきな粉とは違います。
そう、庄内のきな粉は青豆からできている「青きな粉」なのです!
際立つ香ばしさ、甘味、知るひとぞ知る庄内の名物『⻘きなこ』の魅力を、地元スイーツ、庄内で購入できるお土産からアレンジ方法まで幅広くお伝えします。
庄内で食べられている青きな粉とは?
青きな粉とは青大豆のみを使用した、明るいウグイス色が特徴のきな粉です。火加減に十分注意してじっくりと焙煎されているので、色、香り、甘みを存分に引き立てます。着色ではない青大豆本来のキレイな色は、とっても美しいです。通常きな粉の原料である大豆の栄養素の「大豆イソフラボン」「大豆たんぱく質」「大豆オリゴ糖」等に加え、緑黄色野菜に含まれる「βカロテン」や「クロロフィル」も含まれている体にも嬉しいきな粉なのです。
全国を対象に行われた2016年のウェザーニュース調査によると、「きな粉と言えば?」という質問に「青きな粉」と回答した方は約5%。そのうちの約4割が山形県で食されているとのことです。山形県庄内地方では庄内町の跡村が江戸時代から豆や麦の栽培が盛んな村であり、青豆やきな粉、麦茶の特産地として受け継がれてきました。その影響で、庄内地方でも現在まできな粉と言えば青きな粉が定着しています。
庄内で食べられる青きな粉スイーツ「栗原甘泉堂」のきな粉だんご
庄内に来たら是非とも食べて頂きたいのが「栗原甘泉堂(くりはらかんせんどう)」のきなこだんごです。人気のきなこだんごは、地元のはえぬきと国産米のブレンド米で作られ、黒蜜と庄内町の跡産の青きな粉をまぶしたお菓子です。注文を受けてから店主が黒蜜と青きな粉を丁寧にまぶして作ってくれます。時間が経つと硬さや風味が変わってきてしまうので、出来立てをなるべく早く食べて下さいね。
もちもちのお団子に黒蜜が染みた青きな粉がコーティングされ、しっとりと優しい甘味に包まれます。串に刺さっているお団子ではなく、コロコロと気がつくと何個も口に運んでしまいそうなサイズ感もたまりません。目の前で作成している様子が見学できるのも面白いですよ。
サイズは大(650円税込)中(540円税込)小(330円税込)。地元の人はもちろん、美味しいと噂が広がり、遠方からのお客様もいる知る人ぞ知る人気店です。
<データ>
場所名:栗原甘泉堂
住所:山形県酒田市二番町6-1 Map
電話番号:0234-24-9212
交通:庄内空港から車で20分、JR酒田駅から徒歩15分
営業時間 :9:40~18:00(早めに終了の場合がまれにあり)
定休日 :火曜日/毎月最終日曜日
平均予算 :~¥999
駐車場:なし 料金:なし
URL:-
最近流行りのあのスイーツにも青きな粉をトッピング?絶品蜜芋クレープ
酒田の中町商店街の「壺やきいも専門店そらいも」にも青きな粉を使った絶品スイーツがあります。
それがこちら、蜜芋クレープ青きな粉・黒蜜がけです。ホクホクの甘いさつまいもとクリームのたっぷり入ったクレープに、青きな粉と黒蜜がトッピングされています。青きな粉のほのかな甘みと黒蜜がバランスよく、シンプルなクレープにアクセントを添えます。このきな粉が青きな粉を使用しているところが庄内ならではですね。店内は近隣の学生で賑わい、大人気スポットとなっています。酒田へ来た際にはぜひ足を運んでみてくださいね。
<データ>
場所名:壺やきいも専門店 そらいも
住所:山形県酒田市中町1-9-16 Map
営業時間 :12:00~17:00
定休日 :不定休(臨時休業もあり)
駐車場:酒田市地下駐車場利用可能(2時間無料券あり)/テイクアウト時も駐車帯に駐車可能
URL:https://solaimo.com/
伝統和スイーツ「笹巻き」には青きな粉が欠かせない!
山形県庄内地域に昔から食べられている伝統スイーツに「笹巻き」があるのをご存知ですか?
笹巻きとは、もち米を笹の葉で包み煮た「ちまき」のことで、きな粉や黒蜜をつけて食べる、庄内地方の春の風物詩です。包まれている笹を解いていくと、粒感が楽しめるもちもちっとした食感の餅米が三角にキュッと握られており、笹の香りがほんのり優しく感じられます。その上に香ばしく甘い青きな粉と黒蜜をとろーりかけて召し上がります。お団子やおはぎとはまた一味違う庄内の代々伝わる和スイーツです。
もともと端午の節句で食べる行事食として作られたり、庄内町余目地区では、正月、七つ祝い(人日の節句)のために笹の葉を50枚近く使った大きな「笹巻き」をつくり、集落の一軒一軒にお祝いとして配っていくという風習もあるとのこと。
代々お家で作られる定番お菓子ですが、春先にかけて、産直での販売や、清川屋などのお土産さんでも購入することができます。土日や大型店の限定発売なので、購入される際は店舗にお問合せしてみてください。保存が効くので、通販でも購入可能です。庄内の味が恋しくなったらぜひ食べてみて下さいね。
<データ>
場所名:清川屋鶴岡本店
住所:〒997-0015 山形県鶴岡市末広町5−1 鶴岡駅前マリカ西館1階 Map
電話番号:0235-22-7111
交通:庄内空港から車で20分、JR鶴岡駅から徒歩3分
営業・開園時間:9:00~18:00
定休日:冬季期間中休業日あり
駐車場:あり
URL:http://www.kiyokawaya.co.jp/shop/honten.html
お土産にはこちらを!「かりんと百米」庄内青きな粉味
すぐ食べなければいけないお団子や、季節ものの笹巻きだけでなく、いつでも楽しめる青きな粉のお菓子ももちろんありますよ。
今回おすすめしたいのが「かりんと百米(カリントヒャクベイ) 青きな粉味」(一袋288円税込)です。かりんと百米は小麦粉を全く使わない、とことんお米にこだわったお米かりんとうです。使用する米粉や米油も山形県庄内産。米粉の吸油率は小麦粉の半分以下のため、少量の油でカラッとヘルシーに仕上がっているのが嬉しいポイント。
そのかりんと百米には7種類のフレーバーがありますが、その中に庄内青きな粉味があります。山形県庄内町で伝統的に生産されている青きな粉をふんだんにまぶしてあり、かりんとうともベストマッチです。コンパクトで可愛らしいパッケージなので、ちょっとしたお土産にもピッタリ!
庄内町余目駅前にあるクラッセ内、なんでもバザールあっでばでも種類豊富に取扱いがありますよ。ぜひ足を運んでみて下さい。
せっかくなら本場の青きな粉を、庄内の代表的青きな粉3選!
ここまで、沢山の青きな粉関連スイーツやお土産をご紹介してきましたが、青きな粉そのものも是非試して頂きたい!青豆の生産が盛んで、青きな粉生産が豊富な庄内町、余目駅前クラッセ内にある「なんでもバザールあっでば」で購入できる青きな粉を3点ご紹介致します。
①(株)梅木もち屋 跡の青きな粉 130g(230円税込)
江戸時代から伝わる青きな粉として山形県庄内地方「跡」で収穫された青大豆を鉄鍋を使って丁寧に焙煎。「豆づくり」から青きな粉ができるまで一つ一つ丁寧に作っています。
②余目町農協 青きな粉100g 青大豆100%使用(180円税込)
庄内町で古くから作付けされてきた、「黒神(コクジン)」という希少な小粒の青大豆からできています。
③庄内たがわ 月山青きなこ黒糖入 100g (257円税込)
黒糖入りなのでそのままお餅にまぶし、黒蜜要らずで使えるのが嬉しいポイント。お好みの青きな粉を見つけてみて下さいね。
<データ>
場所名:庄内町新産業創造館クラッセ内 なんでもバザールあっでば
住所:〒999-7781 山形県東田川郡庄内町余目沢田108-1 Map
電話番号:0234-42-1777
交通:庄内空港から車で22分、JR余目駅から徒歩1分
営業時間:9:00~18:00
定休日:元旦
駐車場:あり
URL:https://shonai-nandemoya.net/
こんな食べ方も!さらに美味しくなるおすすめ青きな粉アレンジ
香り高く、美味しい上に栄養までたっぷりの青きな粉は、おもちだけではなく色々な食べ物にプラスしてかけるだけでさらに美味しく頂くことができます。今回はオススメの召し上がり方を実際に作ってご紹介します。
①青きな粉×ヨーグルト
【用意するもの】
・青きな粉 適量
・ヨーグルト お好み
・黒糖、蜂蜜、オリゴ糖 お好み
これは、もう組み合わせを見ただけで美味しいとわかるんじゃないでしょうか。おもちの代わりにヨーグルトにかけて召し上がると、ヨーグルトの酸味と青きな粉のほんのりした甘味がベストマッチ!忙しい時の朝食や、甘いものを食べたいけど夜遅いなと心配する際のデザートにもピッタリです。
また、お好みで蜂蜜や黒蜜をかけても美味しいですよ。オリゴ糖をかければ、腸活にも最適です。
②青きな粉×トースト
【用意するもの】
・青きな粉 20g
・砂糖 5g
・牛乳 30-40g
・食パン 1枚
食パン以外の材料を全てだまがなくなるまで混ぜ合わせ、電子レンジ500wで30秒加熱します。とろりとしたペーストを食パンに塗ってトーストすること1分。
香ばしい香りの青きな粉トーストの出来上がりです。ずんだ風味に近い味わいであっという間に食べ切ってしまうこと間違いなしですよ。
③青きな粉×豆乳×甘酒
【用意するもの】
・青きな粉 20g
・豆乳 150ml
・甘酒 150ml
・シェイカー
これは私的おすすめ美容ドリンクです。まず、全ての材料をシェイカーに入れます。そして上下にシャカシャカと泡立つ程振ってください。
なんと簡単、もう出来上がりです。
砂糖を使わずに青きな粉の自然な甘さと飲む点滴と言われている甘酒の甘さでグビグビと飲めてしまいます。豆乳使用によって大豆のイソフラボンをダブルで摂取できるので美肌効果もばっちりです。朝食の置き換えダイエットにもピッタリ。
冬は豆乳と甘酒を事前に電子レンジで温めてから作るホットにしても美味しいですよ。甘酒は米麹からできている砂糖不使用、アルコール0%のものを、豆乳は無調整豆乳がおすすめです。
いかがでしたか?庄内は「食の都庄内」と言われるだけあり、美味しい食べ物が沢山ありますが、まだまだ知られていない食の魅力が沢山あります。
今回の青きな粉からも地元の方々に愛される庄内の隠れた美味しさを是非とも感じてくださいね。
ライター紹介
ライター:ニシクレハ
夏とコーラをこよなく愛するミーハー女子。庄内は母の出身地でもあり、幼いころから塩納豆と庄内柿を食べて育ちました!流行りのカフェ、レストラン、インスタ映えスポットなどを求めて庄内を模索中!趣味はGoogleマップにピンを付けること、次はどこへ行こうかな〜と日々考えています。
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