庄内地域では言わずと知れた8月が旬の「だだちゃ豆」。今回はだだちゃ豆発祥の地でもある、鶴岡市白山地区で「美味しいだだちゃ豆」として有名な農園の一つである「白山ちゃ茶農園」の冨樫さんに突撃取材しました。
なぜこんなにだだちゃ豆の味が濃厚で、日本全国で有名になるほどのモノが出来たのか、その秘密に迫ります。
そもそも、『だだちゃ豆』とは?
だだちゃ豆は、山形県鶴岡市の白山(しらやま)地区で生まれた、在来野菜の「枝豆」のことを指します。鶴岡市でのみ栽培されるこの「だだちゃ豆」は、味が濃く、噛めば噛むほど枝豆ならではの旨みが口の中に広がります。
その美味しさは「枝豆の王様」と呼ばれるほど!特に、白山地区は隣町の湯田川地区から流れる川「湯尻川(ゆじりがわ)」の朝靄(あさもや)が、だだちゃ豆の甘さを決める”根粒菌(こんりゅうきん)”をより多くさせる作用が働いていると言われています。(諸説あり)
だだちゃ豆はひとつではない?!
収穫の時期によって様々な品種の「だだちゃ豆」が存在します。7月下旬〜8月上旬に収穫できるものを「早生甘露(わせかんろ)」と「甘露(かんろ)」と言い、8月のお盆の時期〜9月上旬に収穫できるものを「白山だだちゃ」と「早生白山(わせしらやま)」と呼びます。お盆前後で呼び方が変わると覚えると良いのだそう。
お盆前の「早生甘露(わせかんろ)」と「甘露(かんろ)」は、粒の大きさが大きく食べ応えがあります。お盆を過ぎた頃の「早生白山(わせしらやま)」と「白山だだちゃ」は、風味が増してより美味しさが際立ちます。実は、秋が旬だという「豆」。夏過ぎくらいの方がよりおいしく感じられるんだそうです。
「白山ちゃ茶農園」の冨樫さんのだだちゃ豆へのこだわりとは?
白山ちゃ茶農園の5代目冨樫拓巳さん(写真右側)
「白山ちゃ茶農園」の5代目冨樫拓巳さんは、先代であるお婆様の「作物は粗末に扱うなよお」。この言葉を胸にだだちゃ豆の生産を行なっているんだそうです。特に除草作業には一番力を入れているんだとか。
その理由は、とてもシンプル。
「雑草や害虫の影響による、農作物の病気の巣窟となるものは絶対に避けたいと思っている。畑の管理を綺麗にすることって、だだちゃ豆の味にも影響が出ると思っていて、お客様に見えていないところでも誠実に作るのみ!というのがうちの方針です。それは自信のだだちゃ豆を提供するうえで必要なことだと思っています」
冨樫さんは、子育てをする上でも「目の前のことをないがしろにするな」と、常々言っているそうです。ご家族の考えが代々引き継がれているのもだだちゃ豆の美味しさの秘訣なのかもしれません。
収穫大本番!!8月は勝負の時!!
だだちゃ豆は7月中旬の約一週間ほどしか咲かない白い花が鞘となり、味の濃いだだちゃ豆が出来上がります。
花が咲いたころから既に、だだちゃ豆の芳醇な香りがしてくるのがとても特徴的です。私にとって初めての体験だったので、豆になる前から香りがすることは新発見でした!
7月下旬〜9月上旬までが収穫大本番の時期。収穫時期までに、土壌づくり・畝づくり・種植え…と収穫までに多くの工程を経て、ブランド枝豆である「だだちゃ豆」が消費者の皆様のもとに届きます。
収穫時の1日のスケジュールは、約10人以上ものスタッフの皆さんがそれぞれの作業を分担し、新鮮なだだちゃ豆を各地へ届けるそうです。
【1日のスケジュール】
4:00〜6:00 収穫
5:00〜9:00 機械選別
8:00〜12:00 人の手による選別
〜16:00 発送作業
選別・発送作業室
大型機械も同時並行で活用していますが、最後はやはり、今まで目利きをしてきた熟練の「人の目」によって「美味しいだだちゃ豆」を選別していきます。選別のスピードたるや俊敏な技です!
最後に・・・一体どこで手に入るのか?
今回の記事で、冨樫さんのだだちゃ豆への想いがお分かり頂けたのではないでしょうか?今回ご紹介した【白山ちゃ茶農園】さんのだだちゃ豆は8月10日まで庄内空港のオンラインショップ「庄内くう港」にて予約販売受付中です!!美味しさの秘密を知ってからだと美味しさの感じ方は各段に違うはずです。
ぜひ、庄内の旬の食材を今回の機会に召し上がって見てくださいね♪
<データ>
場所名:白山ちゃ茶農園
白山ちゃ茶農園ホームページ URL:https://chachanouen.com
庄内くう港URL:https://shonai-kuko.com
ライター紹介
ライター:クキエミ
自然に囲まれたものや神社仏閣が大好きで、ANA SHONAI BLUE Ambassador唯一の甘党。海・山・川・砂漠…豊かな自然に恵まれている庄内は、五感で感じられる魅力がたくさん!!
まずはトライしてみる性分の私が、庄内のあらゆるものを皆さんにご紹介していきます!!
※商品・サービスの内容は記事執筆時点のものです。店舗によっては商品・サービスの内容が変更される場合があります。